中学受験と高校受験どっち?(その3)
間が空いてしまいましたが、
中学受験と高校受験どっちが正解?その3です。
まずは一貫校と公立の中学時の授業時間数について。
下表は一週間あたりの主要5教科の授業時間数です。(単位:分)
少ないところでも公立標準より20%以上、修道では70%以上の授業時間を取っています。附属と県立広島は公立標準と同じです。市立広島は中等教育学校ということで私立のように自由にカリキュラムを組むことができます。それでも私立と比べると多い方ではありません。
また、スタート時点で中学受験生と公立中学生では差があります。中学受験生は6年生ともなると塾の授業時間だけで800~1000分/週費やしており、所謂普通の小学生以上の学力に達しています。
概ね一貫校では中3で高1までの履修範囲、高2までに主要科目の履修範囲を終えて高3は受験対策というが一般的です。公立進学校では高3の1学期くらいまでに履修を終えると思います。高校スタートではスタート時点で遅れを取っており、同じ地頭の生徒では一貫校とGAPを埋めるのは相当な努力必要です。
附属の場合は、入学時に他の一貫校と同様に基礎学力が高いことやほぼ中1から一貫校向けのコースに通塾される生徒が多いようなので高校受験をターゲットとしている通常の公立中と同列には扱えません。
このあたりが、東京一工や国立医学科といった超難関大学の進学率の差になって表れている理由と考えます。
広島市でわずか15%程度の中学受験する生徒に対して公立校進学校の生徒の地頭が劣っているとは決して思いませんし、むしろ基町あたりは中学受験層でいうと附属、学院、清心の中位~上位レベルの生徒が集まっているのではと考えます。
大学受験を目的とした場合、カリキュラム的には一貫校の方が有利であること考えるのが自然です。
金銭面が許せば中学受験は有力な選択肢と考えます。
次回は旧帝以下の合格者数についてみていきたいと思います。