今週月曜の広島大附属中の受験を持って広島地区の主要な受験は終わりました。広島大附属中の合格者も昨日発表となり、補欠待ちも動きが出てくるものと思います。
県中央部、県東部の受験生の皆様はそれぞれの大本命の県広、附属福山が残っていますので引き続き、感染に気を付けてラストスパート頑張ってください。
さて、広島地区の男子主要校の受験者数、合格者数の数値をもとにざっくりと分析してみたいと思います。今年もここ数年の状況と同じく受験者数は減少傾向です。
合格者数もほぼ横ばい。附属が正規合格を昨年の169人から174人と微増していますが、合格最低点の人数差くらいかなと思いますので明確に増加させたわけではなさそう。
昨年も補欠込みで185~190人程度の合格者だったと推測していますのである程度補欠は出そうです。
一方で修道、学院の志願者数の過去6年の状況です。
メジャー校の受験者数の減少は今年も続いてます。広島地区の中学受験市場の縮小傾向と考えて間違いないと思います。
昨年度の鯉城学院さんの分析では総志願者数は新規校の増加や中堅以下の学校の受験回数増なので微増とのことで、鯉城学院さんのいうように人数は減って受験回数が増えてるのでしょう。
↓鯉城さんの昨年度の分析資料
https://rijo-gakuin.jp/info/pdf/hiroshima_junior_gaikyo_2021.pdf
↓同じく鯉城さんの今年度の志願者状況まとめ
一方で広島市の12歳人口は過去5年でおおよそ1.1万人で横ばいなので児童数の減少ではなく、広島地区の中学受験意欲が下がっていると考えられます。
スポンサーである親世代の状況を見ると中学受験の原資となる親の収入は年度で差はありますが、広島県の平均年収は男性で500~550万円程度で横ばい。支出に関連する物価上昇はここ10年で5%、電気は20%も上昇しています。
収入が物価上昇に連動せず、実質収入は下がって中学受験に挑む余裕がなくなりつつあるのかなという印象です。
地方の定めである優秀な人材が大都市に流出して、中学受験を経験した難関大出身の親世代が減少しているなんてのもあるのかもしれません。(何のデータもないですが)