今回は広島市の中学受験の最難関校の広島大学附属中の入試の概要についてみていきたいと思います。
1.どんなとこ?
まずは母体の広島大学は旧広島文理大学をルーツとしていますので教育学部が有名。他に旧文理大は筑波大学(東京文理大⇒東京教育大⇒筑波大)のみ。附属中学としては東雲の方が一年ほど先輩ですが、高校併設はこちらのみ。
2.進学するには?
併設の小学校(男女各32名、合計64名)からの内部進学と外部受験の合計で男女各60名、合計120名が定員です。
22年度の合格者は以下です。
前回記事の推測で上記の表から15~20名程度の補欠繰り上がりが出ていると思われます。そのほとんどは通説通りなら男子枠と思われます。
男子の方が合格者が多いのは、広島学院などの他の中学に進学する生徒が一定数いるためです。男子内部進学者が100%進学すると仮定すると外部合格者の約半分は他校に進学していると推定できます。
また、実合格者数の少なさから広島地区の中学受験最難関は附属の女子と言われるのもわかると思います。実際、通学された父兄さんの話だと特に中学のうちは成績上位者に女子生徒の割合が多いためか、女子が強く、男子生徒は立場が弱いとのこと(笑)
3.配点は?
募集要項から以下です。
他の私学と大きく違うのは調査書が入試判定に使われることが明示されていること。
調査書の平均点を仮に100点とすると、調査書満点なら50点差がつきます。4科目合計の数十点差がひっくり返ることを考えると無視できません。
内部受験と外部受験の合格率の差がどこで生まれているかというと、この調査書部分が内部生に有利に働いているという噂。
真相はわかりませんが、20~30点でも下駄があるならこれくらいの合格率の開きがあっても不思議じゃないのかなと思います。
4.どれくらいの成績を取っていればいいの?
前述の合格率から正規合格しようと思ったら各塾で女子なら上位10%、男子でも上位15%以内の常連でないと厳しいと思われます。(大木スクールさんは難関特化してるので上位3割くらい)
どうしても附属に入りたいというなら、附属小から目指すのが手っ取り早いでしょう。しかし、通学区域制限があること、落ちたときは外部性以上に悲惨であること、低い点数で入学しても深海魚となるリスクもあるなど一長一短かなと思います。